看護師の育成について議論した「上越圏域看護部長会」=上越市の県立中央病院
看護師の育成について議論した「上越圏域看護部長会」=上越市の県立中央病院

 新潟県の上越、妙高、糸魚川の3市からなる上越医療圏で看護職員不足が課題となっている。患者の受け入れに支障が出ている医療機関もあり、状況を打開しようと、県などは医療機関や行政、大学も巻き込み地域一体で看護人材を育てる環境づくりを進めている。県によれば、こうした取り組みは全国的にも珍しい。関係者は「人を育てる上越」として魅力を高め、人材確保につなげたい考えだ。(本社報道部・福澤ゆかり)

 県病院局は「県内でも上越医療圏は医療人材の確保が課題」と指摘。医療圏の中核を担う上越市の県立中央病院では、職種によっては圏域外に本拠地を持つ転勤者が3割を占めているという。

 中でも看護師は、20〜30代の割合が約...

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