
県庁の辞令交付式であいさつする新採用職員=1日、新潟市中央区の自治会館
新年度がスタートした1日、県内の官公庁や企業で入庁式や入社式が開かれた。本県を含む地方では人口減少が深刻化する中、トップらは「選ばれる新潟にしよう」「果敢に挑戦してほしい」などと新入社員に呼びかけた。
県の入庁式は新潟市中央区の県自治会館で開かれ、教員、県警職員を除く新採用職員380人のうち241人が出席した。
花角英世知事は、地方では少子化に加えて就職を機に若い世代が県外に流出しているとして「新潟で働きたい、挑戦したいと思われる、選ばれる新潟にならなければならない」と訓示した。新職員を代表して防災局危機対策課に配属された佐藤壮馬さん(23)は「住んでよし、訪れてよしの新潟県が求められている。精進します」と力を込めた。
第四北越銀行(新潟市中央区)では、前年より17人多い103人が入行した。金融業界は人口減と金利上昇に伴う顧客獲得競争が激化している。殖栗道郎頭取は訓示で、親会社の第四北越フィナンシャルグループ(新潟市中央区)が経営統合を含めて検討している群馬銀行(前橋市)との連携に触れ、「地続きという地理的特性を生かして、今後も連携効果を高めていく」と語った。
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年度初めの1日、県内の多くの企業が入社式を行った。人手不足などを背景に、企業間の人材獲得競争が激しくなっている。各社は自社の特徴をアピールしながら...
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