
笠原農園の米倉庫。関東圏への販売も控え、先が読みにくい状況だ=南魚沼市四十日
2023年度のふるさと納税額が新潟県内トップの南魚沼市。主力の返礼品は全国有数の産地として知られるコメだが、全国的なコメ不足の影響がふるさと納税にも表れている。24年産米が返礼品となる寄付は、市内の農家など取り扱い事業者の約9割が受け付けを終了した。4月1日には25年産米が返礼品となる寄付の受け付けが始まると、初日の金額で昨年同日の8・5倍の申し込みが殺到した。
「例年4月1日の申し込みは数百万円ほど。先にコメを確保したいという消費者の気持ちが表れたのではないか」
1日、南魚沼市のふるさと納税の担当者は驚いた。25年産米を中心とする寄付の受け付けに約600件、寄付額約5千万円の申し込みがあったからだ。
昨年4月1日の申し込みは184件、590万円で、件数、金額ともに大きく伸びた。中でも今年は、毎月一定数量のコメが送られる「定期便」の申し込みが多かったという。
▽「コメの在庫があれば…」
25年産米が...
残り874文字(全文:1278文字)
























