農家の苦境を訴えたデモ行進「令和の百姓一揆」=30日、東京都渋谷区
農家の苦境を訴えたデモ行進「令和の百姓一揆」=30日、東京都渋谷区
農家の苦境を訴えたデモ行進「令和の百姓一揆」=30日、東京都渋谷区

 農業者数が減り続ける中、全国から集まった農家らが30日、「令和の百姓一揆」と銘打ち、苦境を訴えるデモを東京都内で行った。主催者によると約4500人が参加。高級品店が並ぶ表参道などをトラクターを連ねて行進し、「限界超えてる」「農家に補償を」などと声を上げた。

 農家らによる実行委員会の主催。担い手の減少や異常気象で厳しさを増す農業現場の現状を訴え、国に所得補償を求める狙い。この日は、全国10カ所以上で同様のデモが行われたという。

 港区の公園で行った集会では、実行委代表で山形県の農家菅野芳秀さんが「農民が消え、作物が消え、村が消えようとしている。困るのは消費者の方だ」と危機感を訴えた。

 トラクター約30台と徒歩の行進に分かれて都内を回った。新潟県からも約30人がデモに加わった。佐渡市の農業男性(63)は「生活ができず、農業を辞める人がおり、荒れ地が増えている。米価高騰の裏にある悲惨さを国民に分かってほしい...

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