
コメ価格高騰が止まらない中、農林水産省と生産現場で収穫量を巡る見解の食い違いが大きくなっている。農水省は、コメの生産量は十分だが、投機筋などによる囲い込みが不足の原因と主張。現場からは「そもそも量が足りない」との声が上がる。2回目の備蓄米放出に向けた入札が始まったが、原因をどう見るかで必要な対策も変わってくる。
「生産者によって収量は多かったり、少なかったりする。その中での平均の数値だ」。農水省の担当者は26日に開かれた専門家会議で、国の収穫量調査を詳しく説明した。こうした対応を取ったのは、調査に対する疑念が広がっているためだ。...
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