化学素材メーカー「クラレ」(東京)は18日までに、新潟事業所(胎内市倉敷町)の敷地内の土壌から基準値を超えるヒ素が検出されたと、ホームページで公表した。周辺の地下水を県が調査したところ、すべて基準値を下回った。

 クラレは生産設備拡張工事に伴い、2〜3月に土壌調査を実施。63地点のうち協和町の2地点で、基準値(1リットル当たり0・01ミリグラム)を上回る、1リットル当たり0・014〜0・023ミリグラムのヒ素が検出された。クラレ新潟事業所総務部によると、検出された地点はアスファルト舗装された道路で、工場でのヒ素やヒ素の化合物の使用実績はないという。

 県はクラレから報告を受け、検出地点から...

残り48文字(全文:345文字)