「新潟史上最高」を目指す2025年のアルビレックス新潟の戦いが始まりました。紙面でも熱戦の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します! 

4月26日第12節アウェー柏戦後

新潟1ー1柏またも先制点生かせず…見えない浮上の兆し

監督会見のほか、J1デビューのGK吉満大介選手、独特PKで前守護神から得点したFW小見洋太選手に話を聞きました!

◆試合の入りでズレが生じたという柏リカルド・ロドリゲス監督

(試合の総括からお願いいたします)

我々は試合の入りが悪かったです。リラックスして入ったとは思いませんけれども、用意してきたゲームプラン通りにいい仕事、いいプレーができていたかというと必ずしもそうではなく、色々とズレが生じた形で、試合をいい形でスタートできていませんでした。その流れの中で失点してしまいました。

ただ、そのあとチームとしてはうまく改善し、同点ゴールを決めた前後からは我々が期待していたプレーが表現できていたと思います。そして、前半のうちに逆転ゴールを決める決定的なチャンスが複数ありました。そういう意味では、今日の試合を分けたのはその部分だと思います。

前半のうちに逆転をしていれば、勝ち点3が取れた可能性はより高まっていたかと思います。後半に関しては複数の選手に疲労が見えた部分もありますし、なかなか決定的なチャンスが作れていなかったというのは後半ありました。
以上になります。

(成瀬選手はスリーバックの右でワイドにどんどん開いて、ポジショニングでずれを作って効果的だった。PKを与えてしまったが、彼の評価は)

彼の特徴はやはり攻撃的な部分ですね。そういう意味では攻撃では今日期待通りのプレーを表現してくれていました。PKの部分に関しては彼のファウルですけれども、彼のミスによってPKを与えてしまったというわけではなく、我々の守備のところが前線からの守備のところもうまくはめれなかったが故に、低い位置でのプレーが多くなってしまった。そこからの結果として彼がファウルをしてする展開になったという意味では、彼のせいというわけではなく、チーム全体の様々な様相が原因かと思っています。

◆「守備で疲弊し、質が落ちた」と振り返る樹森大介監督

(試合の総括をお願いします)

はい。今チームの現状として厳しい状況なんですけど、本当に多くのサポーターが来てくれて、後押しをしてくれたた中で、前半の入りは自分たちの準備してきたものが多くできて、得点までは良かった印象を持ってます。その後、得点を奪われてからちょっと相手のリズムで、前半のラストですね。闘ってしまったというところが厳しい時間帯もあったんですけど、そこをしっかり抑えることができたら後半に繋げることができた。

後半もそこを修正して、またスイッチを入れ直していい戦いができた中で、選手交代等々も含めて、そういった選手がパワーを持ってプレスであったり、ゴールに向かう姿勢を出してくれたなと思ってます。これを勝ち点3につなげられるようにやっていかないといけないなと思ってます。以上です。

(点を取られた後、そこから守備はどう修正したのか)

前半の入りからちょっと行くっていうポジションで立ちすぎてしまって、前線の両ワイドがちょっと高い位置に入りすぎてしまって、特に左サイドは右のセンターバックの方が高い位置取ってくるところを、数的優位でやられてしまったので、そこをまず修正したのと、やっぱそもそもの最初のプレスのところ…。

(今日は勝ち点1を持って帰れたというような印象か、悔しさか)

そんなことはなくて、順位とか思えば、もしかしたら勝ち点1で、っていう人もいるかもしれないんですけど、僕たちは勝ち点3をしっかり持ち帰ろうっていう話をしましたし、それが僕たちの今の課題でもあるので、本当に悔しい思いです。

(GKに吉満選手を先発起用した。チーム内の序列が変わったのか、それとも連戦を考慮したものなのか)

藤田和輝もしっかり成長してくれたっていう流れもあるんですけど、今回出した理由は、日頃からいいパフォーマンスをしてくれてましたし、ルヴァンでもしっかり結果を出していたっていう流れの中で、もちろんチームの現状を踏まえて、今1番いいパフォーマンスの選手を出そうっていう思いで出しました。

(新潟ももっと持ちたかったなっていう印象もあるんですが、その辺りは少しやられてしまったのか)

そうですね。やっぱ前半の途中ぐらいからですかね。失点前ぐらいから相手に持たれる時間帯が増えてしまって、ちょっと守備のところで疲弊してしまった部分が、攻撃になった時のパスの質であったりっていうところが落ちてしまったなっていうのは反省しています。

(吉満選手は今日J1で初先発。監督から見た評価は)

本当に日頃からチームのためにね、活動してくれていた選手が、こうやってJ1の舞台でしっかり戦ってくれたなっていう印象です。本来であれば、彼とともに勝ち点3を取ってデビュー戦を勝利で飾りたかったなっていう気が強いんですけど、しっかりやってくれたっていう思いはあります。

ミックスゾーン

※各社一緒に話を聞いた選手もいます。

◆託されたものを感じ取っていた「1年生」 GK吉満大介

(監督が一番調子いい選手を使うと言っていたが、自分では調子は)

そうですね。なんだろう、それは監督が決めることなので、僕はわかんないですけど。常にいい準備と、(藤田)和輝が出てる中で、彼に対して僕は...

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