スギを伐採する柏崎地域森林組合の林業技術員。柏崎市は林業の担い手確保に力を入れている=2024年10月、柏崎市
スギを伐採する柏崎地域森林組合の林業技術員。柏崎市は林業の担い手確保に力を入れている=2024年10月、柏崎市

 手入れが滞った森林の整備などに充てるため、2024年度に徴収が始まった森林環境税について、新潟県には譲与税として計約11億円が24年度に配分されたことが6日までに、県のまとめで分かった。配分を受けた県内市町村は、里山整備や林業従事者の手当てなどに活用し、環境や国土の保全につなげていく。

 森林環境税は24年6月から年間1000円を住民税に上乗せする形で徴収されている。それまでは、市町村などの財政運営を支援する「地方公共団体金融機構」の資金を原資に、国が森林整備の譲与税として自治体に配分してきた。

 徴収が始まった24年度は、...

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