キンモクセイを植える男性の妻と長女ら=5月8日、新潟市中央区
キンモクセイを植える男性の妻と長女ら=5月8日、新潟市中央区
水道局の職員ら参加者に向けてあいさつする男性の妻と長女=5月8日、新潟市中央区

 新潟市水道局の男性職員=当時(38)=が上司の叱責(しっせき)などを恐れて精神的に追い詰められ2007年に自殺した問題で、再発と風化の防止を願う植樹式が8日、同市中央区の水道局中庭で行われた。出席者はこうした出来事が二度と起こらないよう誓い合った。

 式には遺族や水道局の幹部ら約30人が出席。遺族らは、水道局が正しく風通しの良い組織になるよう祈りを込め、「正風(しょうふう)のき」と名付けたキンモクセイの根元に土をかぶせた。隣には、水道局による過失への反省の言葉や、遺族から男性への感謝をつづった表示板も設置された。

 長井亮一水道局長は男性と遺族に謝罪した上で、「二度と同じ過ちを繰り返すことがない...

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