上越市教育委員会は13日、直江津小で漂白剤が入った水を児童が誤って飲む事故があったと発表した。異常を訴えた児童6人が病院に搬送され、うち1人が経過観察のため一時入院したが、いずれも健康被害は確認されていない。

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 市教委によると、直江津小は12日、水道工事で午後1時から4時半まで水が濁る可能性があったため、飲料用として事前に、ジャグと呼ばれる容器に水をためようとした。

 使用前に容器を消毒するため、用務員が容量8リットルの容器3個に水を張り、40代の女性教諭が漂白剤を入れて教務室に置いていた。ところが午後0時半過ぎ、50代の男性教頭が消毒中と気付かないまま校舎2、3階の多目的スペース計3カ所に容器を運んだ。

 容器から水を飲んだ児童6人が「苦い」「プールの味がする」と訴えたため、病院に搬送した。うち1人は紙コップに半分以上の水を飲み、入院したが、13日に退院した。

 市教委は、消毒中だと分かるよう表示しなかったことや、容器を運ぶ前に安全かどうか確認しなかったことが事故の原因と説明。教職員間の連絡も不十分だったとしている。校長と教頭は12日、児童6人の自宅を訪れ、謝罪した。

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