三条市栄地域の一ツ屋敷地区で国が進めている国道8号の4車線(片側2車線)化工事で、ほぼ完成した後も長岡方面行き車線に1車線の箇所が生じる見通しとなっていることが分かった。用地未買収が原因だ。

 5月下旬、国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所が、国道8号栄地域4車線化整備促進期成同盟会(会長・佐藤洋一三条市商工会会長)の総会後の事業概要説明で明らかにした。

 国道8号は栄地域の3・9キロが2車線(片側1車線)となっており、事故対策や拡幅を目的に猪子場新田南地区(0・4キロ)、一ツ屋敷地区(0・3キロ)、栄(3・2キロ)の4車線化が進められている。

 一ツ屋敷地区の工事では、本年度は歩道などを施工。2026年度に中央分離帯などを施工する。完成時期について、長岡国道事務所は「できるだけ早期に」としている。

 ただ、同地区では1箇所の用地が「土地の持ち主の諸事情」(長岡国道事務所)により未買収となっている。買収が済んで工事が終わるまで、長岡方面行き車線は部分的に1車線のみとなる見通しだ。

国道8号の栄地域の4車線化について担当者が解説した事業概要説明=三条市役所

 今後、栄拡幅事業での用地買収を進めるのに合わせ、当該の用地についても買収を目指す。同盟会の委員からは「工事をまとめて進められないと、お金もかかる。全国のいろいろな事例があるので、なんとか解決策を」などの意見が出た。

 国道8号は、...

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