
新潟地震の日に合わせて新潟市消防局が実施した石油コンビナートでの消火訓練=16日、新潟市東区臨港町3
新潟地震から61年となった16日、新潟市内各地で大規模地震に備えた訓練や啓発活動が行われた。参加者はいざというときにどのように行動し、自分や周囲の人たちの命を守るか、それぞれに考えを深めていた。
◆石油コンビナート火災に備え…東区で消火訓練
新潟市消防局などは16日、新潟市東区の出光興産新潟石油製品輸入基地で、石油コンビナート火災に備えた消火訓練を行った。震度6強の地震が起き、石油タンクから火災が発生したとの想定で、消防隊員らが放水手順など有事の際の動きを確認した。
新潟地震は1964年6月16日に粟島沖を震源に起き、マグニチュード7・5を観測した。県内では新潟市を中心に14人が亡くなった。新潟市内では石油タンクからの火災で多くの住宅が類焼し、鎮火に2週間を要した。
この日の...
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