
佐渡市の大クワの保護について報告した今泉孝文さん=新潟市中央区のANAクラウンプラザホテル新潟
街路樹の診断や弱った木の回復に携わる樹木医でつくる「日本樹木医会」が、新潟市中央区で全国大会を開いた。県内での開催は初めて。
樹木医は日本緑化センターが認定する民間の資格。3月末現在、県内では36人が活動している。
今月6日の大会では、佐渡市の樹木医、今泉孝文さん(46)が、害虫対策や土壌改良に取り組む樹齢1300年と推定される国指定天然記念物「羽吉の大クワ」について報告した。
土の通気や透水性を良くするため、節を砕いた篠竹を土に挿入する方法を紹介。人の手による誘導や雪の重みで地表に接した枝から生じた根が成長し、枝葉の増加も期待され、「観察と対応を通じ保護に役立ちたい」と述べた。
講演会には...
残り101文字(全文:401文字)