冊子「山口権三郎と明治の産業」
冊子「山口権三郎と明治の産業」
冊子を贈呈する山口育英奨学会の山口敬太郎理事長(左)=長岡市幸町2

 長岡市小国地域出身で、明治時代に経済の振興に努め、政界でも活躍した山口権三郎の足跡を紹介した冊子が完成し、長岡市教育委員会へ500冊が寄贈された。市教委は市内の全79小中学校に5冊ずつ配布し、市立図書館にも置く。市民に広く手に取ってもらいたい考えだ。

 権三郎は、長岡地域の豊富な石油資源に注目して日本石油会社(現ENEOS)を設立し、石油産業を興した。発電所建設や銀行設立、鉄道敷設などにも大きく貢献。県議会の議長も務めた。

 冊子は公益財団法人「山口育英奨学会」(長岡市)が作製した「山口権三郎と明治の産業」で、A5判カラー20ページ。石油産業の関連では、日本石油の社章や井戸などの写真を掲載。権三...

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