
商店街通りに設置されている蒸気機関車の動輪=2日、新潟市秋葉区
かつて石油の産出、輸送で発展した旧新津市(新潟市秋葉区)。三つの路線が乗り入れる鉄道の街としても知られる。新潟市に編入合併した市町村の中で最も人口規模が大きかったが、20年を経て、JR新津駅を中心とした中心街は人口減少が進む。鉄道文化を生かした商店街にも担い手不足が影を落とす中、若者の力を生かした活性化を探る。
6月下旬、新津駅東側に広がる「にいつ鉄道商店街」を訪ねた。アーケードの支柱は国鉄の車両に使われていたベージュや赤色に塗られ、歩道にある蒸気機関車の動輪や踏切警報器が街に溶け込んでいた。
店の...
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