
移動販売車「おれんじマート」で買い物をする常連客=新潟市中央区二葉町3(写真映像部・菊池雪那)
14市町村による平成の大合併2005年3月、新潟市と周辺の新津市、豊栄市、白根市など12市町村が合併。10月には巻町とも合併し、現在の形の新潟市が誕生した。(※ページ下部に詳しい説明あり)で「新・新潟市」が誕生して今年で20年。2007年の政令指定都市移行に合わせ、それぞれ個性あふれる八つの行政区も置かれた。一方で公共交通の空白域を抱えるなど、課題も多い。各区を見つめる新企画「歩く探る 8区の足もと」の初回は人口が最も多く、都市機能が集中する「中央区」。信濃川の北にあり、高齢化が進む新潟島を歩くと、また別の一面が-。
春らしい陽気に包まれた3月下旬の昼下がり、手押し車の女性がおぼつかない足取りで新潟島の「下町(しもまち)」を歩いていた。日和山小学校区の本町通12に1人で暮らす女性(80)は、1日おきに自宅から約1キロ先のスーパーで買い物をする。雪が...
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