
新潟県上越市の中川幹太市長がかつて住んでいた兵庫県三田市のコメを「まずい」と発言し、大きな反発を招いています。2024年には高卒者への不適切発言を巡り、市議から不信任決議案を提出されたばかり。反省の言葉を口にしていた2024年11月19日掲載のインタビューを再録します。
-3年間の市政運営での実績を伺います。
「就任時は新型コロナウイルス禍だった。物価高騰や気候変動による渇水があった上、能登半島地震も発生した。社会情勢に合わせながら公約の実現に向け、一歩一歩進んできた」
「市周辺部で予約型コミュニティバスの普及を進めた。若い人たちに上越へ帰ってきてもらえるよう奨学金の返還支援も2024年度から始めた。ふるさと納税制度の活用を推進し、寄付額は1年目は1億、2年目は2億と伸び、24年度は5億円が目標だ」
-公約実現度に対する自己評価は。
「手が付けられるところはすぐに政策として実現してきた。中長期的なものはこれから熟度を上げないといけない。地域の合意が必要なものは、いろいろな反応もあると思うので、少しずつ進めないといけないし、時間がかかる」
-任期最後の1年は、どこに力を入れますか。
「まずは能登半島地震を受けての防災対策に注力する。移動が困難な高齢者らを対象にした車での避難を訓練したが、繰り返してやっていきたい」
「医療についても進める。上越地域の医療再編では、市立上越地域医療センター病院がかかわってくる。地域医療構想調整会議の議論が絡んでくるが、歩調を合わせていきたい」
-能登半島地震による被害への対応を、どう自己評価していますか。
「発災当日は各職員が避難所を開け、情報共有もしっかりできたと思う。(発災当日に登庁できなかった)私自身の対応としては、いろいろな意見もある。災害が起きた際は、現場に駆け付けるのが第一だと思うので、それを実現できるように力を尽くしたい」
-高卒者への不適切発言がありました。...