たらい舟の操縦を体験したこども記者ら=佐渡市小木
たらい舟の操縦を体験したこども記者ら=佐渡市小木

 新潟空港の利用促進につなげようと、新潟空港発着の路線がある地域の「こども記者」が佐渡島内の文化や歴史を学び、魅力発信する「新潟空港あつまれ!キッズ学び旅応援大作戦」が行われた。新潟日報社など計4社のこども記者が参加し、たらい舟体験などで佐渡の魅力に触れた。

 「佐渡島(さど)の金山」が昨年7月に世界文化遺産に登録されたことを受け、新潟空港整備推進協議会が主催し、初めて実施された。今回は新潟日報の「まいにちふむふむ」のふむっ子記者のほか、札幌や名古屋、神戸など新潟空港路線がある地域が購読エリアの北海道新聞社と中日新聞社、神戸新聞社のこども記者や保護者ら約10人が参加した。児童らは1泊2日で、佐渡金山の見学や伝統工芸「無名異焼」の陶芸を体験。今後、取材をもとに原稿を書き、各新聞社の紙面などで佐渡の魅力を発信する。

 来島した28日には、矢島体験交流館(小木)でたらい舟を体験。恐る恐る乗り込み、風景や透き通った海を熱心に写真に収めていた。また、船頭からアドバイスを受けながら、櫂(かい)を握るも「前に進まない」「ぶつかりそう」などと難しさを実感していた。

 神戸新聞社のこども記者で小学6年の児童(11)は「たらい舟は揺れるけど、サザエや海藻の漁ができると聞いて、すごいなと思った。海中にはサヨリやフグも泳いでいた。自然がたくさんの佐渡に住んでみたい」と話した。