多種多様な金魚と、新潟県産の美しい錦鯉が趣向を凝らした空間で堪能できる「錦鯉・金魚アクアリウムinときメッセ」(新潟日報社など主催)が8月24日まで、新潟市中央区の朱鷺メッセで開催されています。錦鯉について、実物を見ながら楽しく学んだり、ぷっくりひらひらの金魚たちと水中の夏祭りを楽しめたりと、猛暑の現実世界を離れ、ひととき涼しげな異空間を体験できます。

 新潟を拠点にアイドル活動をするNGT48が「錦鯉・金魚アクアリウムinときメッセ」のアンバサダーとなり、盛り上げに一役買っています。錦鯉コーナーには、メンバーの北村優羽さん(20)と杉本萌さん(20)がレイアウトした水槽も飾られています。※このページの下に北村さんと杉本さんの動画もあります!

8月24日まで新潟市で開催されている錦鯉・金魚アクアリウムinときメッセ

 クリエイターのGA☆KYO MIYAZAWA(がきょう・みやざわ)さん(46)を中心に、東京や神奈川、奈良などでアクアリウムミュージアムを展開するUWS ENTERTAINMENT(東京)と、水槽と観賞魚の販売、メンテナンスなどを行うアクアリゾート(新潟市東区)がタッグを組みプロデュースしました。

錦鯉が丸ごと学べる展示コーナー

 新潟県発祥の錦鯉を展示したゾーンでは、現在は百種類以上いるという錦鯉の、ルーツの21種類を全て実物で見ることができます。丸プールも4基設置され、体長80センチ、重さ20キロほどもある、金色や赤黒白の模様が美しい鯉たちが悠々と泳ぐ姿を上から見下ろせます。

錦鯉について説明するアクアリゾート代表の星智也さん

 錦鯉コーナーを担当したアクアリゾート代表の星智也さん(48)は「ルーツの21品種全てを新潟県産でそろえた展示は見どころ。錦鯉コーナーは学びのゾーンです。いろいろな角度から錦鯉を知ってほしい。新潟発祥の錦鯉を力強く伝えたい」と話します。

錦鯉の展示

 泳ぐ姿を下から見られる水槽もあり、子どもたちが珍しそうにのぞき込んでいました。
 大きな水槽に顔を寄せて見ていると、鯉たちが集まってきます。星さんは「餌がもらえると思って近づいてきます。そうした人なつっこさを感じてほしい」と説明。「錦鯉はけんかをしないという特徴もあります。平和の象徴です」と続けました。

球体の水槽を悠々と泳ぐ金魚

 金魚は、水中の夏祭りをテーマに、70種類千匹が10のゾーンに分かれて展示されています。まずは、木桶で泳ぐころんとかわいい金魚たちが出迎えてくれます。古き良き日本の夏を思わせ、心地よい懐かしさに包まれます。

木桶で泳ぐ金魚たち。涼しげで懐かしい気持ちになる

 華やかな花壁に展示された金魚たちと、花束を手に撮影できるコーナーも。花々が咲き乱れる世界に、金魚たちと迷い込んだような不思議な写真が撮れます。

水槽の後ろに回って写真を撮れば、金魚たちと一緒にいるよう

花の世界で金魚と記念撮影ができる。NGT48のメンバーも会場に用意されている花束を持ってパチリ

 デジタル水槽を泳ぐ”デジ金”を手ですくう「金魚すくいおみくじ」は、なかなか手ごわい。ようやくすくった金魚が手のひらで「大吉」に変わると、達成感があります。

プロジェクションマッピングを用いたデジタル金魚すくい

 夜を思わせるメーンの夏祭り会場は、壮麗なやぐらに大きな水槽が掲げられ、ぷっくりと丸い大小の金魚が泳ぎ回っています。

やぐらの上の大きな水槽では、コロンとした玉サバがスイスイ泳いでいる

 これは、新潟県産の「玉サバ」。フナのように1枚の尾びれで、すいすいとスピーディーに泳ぎます。錦鯉と一緒に飼育できる品種といいます。

クリエイターのGA☆KYOさん

  金魚コーナーをプロデュースしたGA☆KYOさんは、「新潟での展示ということで、玉サバをメーンにしました。水槽には大小150匹くらい泳いでいますが、成長すると体長30センチくらいになるものもいます」と説明してくれました。

幽玄で華やかな水中の夏祭り

 雰囲気を盛り上げる水音などの音響もオリジナルといい、新潟らしく花火の音も流れます。壁面の水槽の背景は、トキや花火の映像が映され、”新潟感”満載です。
 GA☆KYOさんは「金魚と錦鯉が一緒に見られる展示は新潟ならでは」と胸を張ります。
 「金魚になって水中の夏祭りに来た気持ちで楽しんでほしい。金魚たちもそれぞれ個性豊かなので、”推し金魚”を見つけてみて」と呼びかけていました。

■NGTがアンバサダーに■

 新潟を拠点にアイドル活動をするNGT48が「錦鯉・金魚アクアリウムinときメッセ」のアンバサダーとなり、盛り上げに一役買っています。

 錦鯉コーナーには、メンバーの北村優羽(ゆうは)さん(20)と杉本萌さん(20)がレイアウトした水槽が飾られています。

アンバサダーにNGT48が就任。メンバーの北村優羽さん(左)と杉本萌さんが錦鯉の水槽を手作業でデザインした

 体長20センチほどの黄色と白の模様の鯉たちが泳ぐ水槽で、2人によると「鯉たちが悠々と泳げるスペースと、隠れて休める場所を作ってあげた」とのことです。アイドルらしく、お花やキラキラ光る飾りも施してあります。

 水槽レイアウトに挑戦した北村さんは、錦鯉の産地・新潟県小千谷市の出身。「地元が大切にしている錦鯉に関わることができてうれしい。小千谷ではどこでも錦鯉モチーフを目にするので身近な存在だったが、かわいい鯉たちの水槽を手がけて今まで以上に興味がわきました」と笑顔。

錦鯉水槽をレイアウトするNGT48メンバーの北村優羽さん(左)と杉本萌さん

 杉本さんは「あらためて錦鯉を見て、本当にきれいで宝石みたいと感じました。水槽レイアウトを教えてもらう中で、いろいろな人の思いが錦鯉に詰まっていることも知りました」と話しました。

 2人は「このイベントは、新潟が誇る素晴らしい錦鯉文化を再認識できる機会です。たくさんの人に来てもらい、私たちの水槽もぜひ見てみてください」と呼びかけていました。

 入場料は一般2000円、中高生1500円、子ども1000円、2歳以下無料。
 問い合わせは新潟日報社ふれあい事業部、025(385)7470(平日午前10時~午後5時)。