雪煙を上げながら新雪を滑るスキーヤー。これからの季節は極上のパウダースノーが期待できる=12月上旬、湯沢町(長岡支社・中里一也撮影)

 いよいよ本格的なスキーシーズンが到来する。積雪量の多い新潟県では5月の大型連休過ぎまで長く楽しめる一方、厳冬期のハイシーズンにしか楽しめない雪質がある。ふわふわ、さらさらのパウダースノーだ。湿り気が多く重い雪が多いとされる新潟県だが、実は条件によっては滑りやすい極上のパウダーが降り積もる可能性があるという。魅力いっぱいのパウダースノーにまつわるあれこれを探った。

(報道部・奥村直之)

適度な湿度、降雪量…滑り手が満足する雪質の「条件」

パウダースノーの専門家に聞く

 そもそも、パウダースノーとは何なのだろうか。雪の専門家が集まる防災科学技術研究所雪氷防災研究センター(長岡市)を訪ねた。

 パウダースノーを研究するのは上席研究員の山口悟さん(54)=地球環境科学=。「科学的には、...

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