
地球や太陽系を含む天の川銀河の辺境で、誕生したばかりの星「原始星」が分子ガスを放出する現象を、新潟大学と国立天文台(東京)などの研究グループが発見した。辺境部で原始星が存在することは知られていたが、生まれたばかりの星が分子ガスを噴き出す現象を見つけたのは世界初だという。研究グループは、銀河の最果てでも星の形成過程が同じであることを特定する手がかりになると注目している。
研究グループが今回、分子ガスを放出する原始星を発見した場所は、天の川銀河の「外縁部」で、銀河の中心から約5万光年、地球がある太陽系からは約2・6万光年離れている最果ての領域=図参照=。2022年10、12月に南米チリのアルマ望...
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