
天領盃酒造で酒造りをする鶴野晋太郎さん=4月、佐渡市加茂歌代(能登の酒を止めるな!運営事務局提供)
2024年1月の能登半島地震で被災した石川県能登町の鶴野酒造店が、佐渡市加茂歌代の「天領盃酒造」の酒蔵を活用した日本酒を発売した。互いの代表銘柄を冠した「谷泉(たにいずみ)×雅楽代(うたしろ)コラボレーション酒」。30代と若手の蔵元同士が技術を交換し、能登産の米と金沢酵母、佐渡の水で仕込んだ。蔵の再建の見通しが立たない中、天領盃は支援の継続を約束している。
鶴野酒造店は伝統的に酒造りが盛んな奥能登で230年以上の歴史を持つ老舗。能登半島地震で酒蔵や店舗、住宅が全壊し、廃業の危機に直面したが、...
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