
麒麟山の植物調査で新たに確認された特定外来生物のアレチウリ(阿賀町教育委員会提供)
植物の宝庫とされ県の天然記念物に指定されている、阿賀町にある麒麟山の植物調査の結果がまとまった。指定前と比べ確認された種の数は増加する一方で、保全対象種は減少し、「特定外来生物」のアレチウリなど外来種が増加していることが分かった。調査結果を受け町は、今後の維持管理や活用の方針を検討する。
麒麟山は、阿賀野川と常浪川の合流部にそびえる。多様な植物が約60ヘクタールの範囲に高い密度で保たれているとして、1963年に「キリン山の植物群落」として天然記念物に指定された。
指定されたことで樹木の伐採が制限され、植生が繁茂。展望台からの眺望を妨げるほど景観が変化した。立ち枯れしている樹木も散在するなど...
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