新潟水俣病の被害者救済に向けた取り組みを花角英世知事に要望する阿賀野患者会の山崎昭正会長(中央)=2018年、県庁
新潟水俣病の被害者救済に向けた取り組みを花角英世知事に要望する阿賀野患者会の山崎昭正会長(中央)=2018年、県庁

 新潟水俣病の被害者でつくる「阿賀野患者会」の山崎昭正会長(83)=新潟市北区=が、30日の患者会総会で会長を退任する。会の結成から18年にわたって国や原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)との訴訟、交渉の先頭に立ち続けてきたが、体調面の不安から一線を退く。

 阿賀野患者会は2007年、山崎さんをはじめ公害健康被害補償法(公健法)の患者認定申請を棄却された被害者ら47人で結成。最大450人余りまで広がり、現在も約300人が力を合わせ、問題解決を目指している。要望活動に取り組むほか、...

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