「毅然(きぜん)とした態度を示し、県は二度と違法行為には関わらないと発信し続けたい」と語る県農地部長の野中振挙氏=5日、県庁
「毅然(きぜん)とした態度を示し、県は二度と違法行為には関わらないと発信し続けたい」と語る県農地部長の野中振挙氏=5日、県庁

 県新発田地域振興局発注工事を巡る官製談合事件で、事件の舞台となった出先機関の振興局農村整備部を総括する県農地部長、野中振挙(のぶたか)氏が5日、新潟日報社のインタビューに応じた。事件が起きたことを陳謝した上で「歴代の農村整備部長が、逮捕された業者との関係を断ち切ることができなかった。業者から違法行為を迫られれば、最後は私が対応する。職員を孤立させない」と再発防止を誓った。

 事件は農地区画整理工事の入札予定価格を業者に漏らしたとして、2023年9月、当時の農村整備部長が官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された。県の内部調査では、歴代部長らが予定価格などを漏らしていたことも分かった。

 事件発覚後、...

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