
通信制大学の学習スペースを開設した松本大さん=糸魚川市大町1
糸魚川市大町1に、完全オンラインの岡山理科大(岡山市)通信教育部「情報理工学部 情報理工学科」の受講スペースが開設された。設置したのは市内の通信制高校の学習センター長を務める糸魚川市出身の松本大さん(51)で、通信制高校の卒業生の選択肢を広げる狙いがある。「地元志向のある高卒者が地元に残れる道を広げ、将来も地元に定着する一助にしたい」と話している。
松本さんは燕市や柏崎市で学習塾を運営する傍ら、3年前に糸魚川市で通信制高の「並木学院高等学校」(広島市)の学習センターを開設。現在は糸魚川駅近くの大町1のビル2階で授業を行う。市内などの高校を中退し通信制高へ入学する生徒は年々増えているといい、2025年度は36人が通う。
岡山理科大の受講スペースも同じビルに開設した。大学は通信制高と同じグループで、高校との連動も狙う。糸魚川市では専門学校など高等教育機関がなく、...
残り449文字(全文:834文字)