
秋祭りの奉納演舞に向けて練習する東光寺神楽会のメンバー=三条市東光寺
三条市に伝わる栄神楽の保存会を構成する東光寺と吉野屋、帯織の3地区のうち、最も世帯数の少ない東光寺地区で担い手の高齢化が進み、継承が危ぶまれるようになってきた。舞と笛、太鼓を引き継ぐ住民たちは今春、新型コロナウイルス禍で途絶えていた活動を再開。新たな担い手の育成にも本腰を入れ始めた。
栄神楽は江戸時代から伝わるとされる三条市の指定無形民俗文化財。3地区の住民で栄神楽保存会を構成している。
3地区とも10人前後の成人が活動しているが、世帯数(8月末時点)は東光寺が81と、吉野屋の130、帯織の392に比べて少なく、担い手の掘り起こしが難しくなっている。子どもが舞う稚児舞も、現在は東光寺だけがな...
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