ベッドマットレス下に設置したAI搭載センサーから送られたデータを表示した職員のスマートフォン。入居者の状況がすぐに把握できる=新潟市東区の「大山愛宕の園」
ベッドマットレス下に設置したAI搭載センサーから送られたデータを表示した職員のスマートフォン。入居者の状況がすぐに把握できる=新潟市東区の「大山愛宕の園」

 超高齢社会で認知症の人が増加傾向にある中、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって課題解決を図る取り組みが県内でも進んでいる。介護施設では、人工知能(AI)搭載の機器で入居者の健康状態を把握し、事故防止や職員の業務効率化につなげている。自宅で暮らす認知症高齢者を見守るシステムの利用も広まっている。

 新潟市東区の「特別養護老人ホーム大山愛宕の園」には高齢者約100人が入居し、認知症の人も暮らす。

 2024年5月の施設建て替えに伴い全室個室とした。個室にしたことで利用者の見回りなど職員の負担が増すため、見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」を導入。部屋に設置した複数のセンサー機器と職員の...

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