
映画「魂のきせき」の1シーン(C)カサマフィルム
長岡市在住のドキュメンタリー映画監督、小林茂さん(71)が、性暴力被害者の人生に焦点を当てた新作「魂のきせき」を完成させた。時間がたっても癒えない苦しみを抱えながら、希望を求め人生を歩む女性の姿を、97分の映画に収めた。「性暴力は誰もが加害者、被害者になりうる。身近な問題として社会にあることを、映画を通じ知ってほしい」と訴える。
小林さんは、新潟水俣病患者の暮らしを見つめた映画「阿賀に生きる」の撮影を担当。監督としては、十日町市松之山地域の移住者と地域住民が助け合って暮らす姿を描いた映画「風の波紋」などを手がけてきた。
大学時代から、水俣病患者の支援活動に取り組んできた。活動を通じ知り合った女性が、...
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