
リアルな声を、県政へ。「新潟県こども・若者会議」「こども・若者モニター」
新潟県が令和7年度から始めたこども・若者参加型の取り組みをご存じですか? 令和6年4月に「新潟県こども条例」が施行され、この条例をもとに、こどもや若者が安心して暮らせる環境を整えるための具体的な指針として「新潟県こども計画」が令和7年4月にスタートしました。5年間をかけて推進していく予定で、県全体で子育て支援に一層力を注いでいます。
その第一歩として今年度新たに「こども・若者未来トーク」として実施した、「新潟県こども・若者会議」と、参加者募集中の「こども・若者モニター」について、新潟県福祉保健部こども家庭課こども政策室の江口ひかりさんにお話を伺いました。

新潟県福祉保健部こども家庭課こども政策室 主事の江口ひかりさん
小学生から保護者まで! 新潟の未来を描く「新潟県こども・若者会議」
「新潟県こども・若者会議」は、未来を担う世代の声を聞き、こどもや若者の社会参画や意見反映を行うことを目的に、2025年夏に初めて開催されました。
参加したのは「小学生」「中学生」「高校生」「大学生等・20代」「保護者」の五つの世代から約60名で、世代ごとに日程を分けて会議を開催。オンライン参加も可能でしたが、会場となった新潟県庁には上越・中越エリアからも参加者が集まりました。
「小・中学生は学校のお知らせをきっかけに参加してくれた方が多く、保護者枠は応募が集中して選考になりました。初開催にも関わらず、関心の高さを実感しましたね」と江口さん。
会議のテーマは「住んでよし、訪れてよしの新潟県の実現に向けて」。ファシリテーターにNPO法人 みらいずworksを迎え、参加者はまず自己紹介を兼ねて地元の自慢を語り合い、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
続いて、「新潟県の今」や「理想の未来」について意見交換が行われました。付箋に書いた意見を紙に貼り出すグループワークでは、小学生チームから、「食料自給率を上げたい」「新潟の歴史や文化、食べ物などを他県へPRしたい」といった具体的な提案も。
会議では、話し合いの様子をイラストや文字でまとめるグラフィックレコーディングを活用。マンガのように表現されたことで、内容は親しみやすく共有されました。

意見が瞬時に“見える化”されるグラフィックレコーディング
最後は、各グループによる発表で総括。参加者からは「改めて自分の地域を見直すきっかけになった」「他の地域の魅力や課題を知れた」「親子で参加したが、住んでよし、訪れてよしの新潟県の実現を自分事として考えていきたい」といった感想が寄せられ、終了後も同世代の交流が自然に広がり、未来への期待に包まれながら幕を閉じました。
「こども・若者モニター」募集中! 抽選で1,000円相当の商品券が当たる
もう一つの取り組みが「こども・若者モニター」です。こちらは、テーマ別に年6回程度行われるアンケートに答えてもらう仕組みで、すでに「子育て」「観光」をテーマにした2回が終了。これから登録する方は「防災と環境(第3回)」から参加でき、回答は匿名で行えます。
参加方法は簡単で、Web上の申し込みフォームから登録し、メールで届くアンケートに答えるだけ。対象は県内在住の小学生から20代まで(高校生以下は保護者の同意が必要)、各世代400名を募集中です。任期は申込日から令和8年3月31日まで。終了後には、抽選で1,000円相当の商品券が合計100名に当たる特典もあります。
「一人一人の声が、新潟の未来につながっていきます。ぜひ気軽に参加してほしいですね」と江口さん。小さな声の重なりが、これからの新潟を形づくっていきます。できることから、“みらい”を動かす一歩を踏み出しましょう。
「こども・若者モニター」応募はこちらから
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kodomokatei/kodomo-wakamono-monitor.html

■問い合わせ先
新潟県福祉保健部こども家庭課こども政策室
電話 : 025-280-5214
メール : ngt040270@pref.niigata.lg.jp
Instagram : @komusubiken.niigata
HP : こむすび県にいがた
https://komusubiken.pref.niigata.lg.jp/kosodate/