
毎週水曜夜10時〜翌朝6時まで営業。子育て支援の新たなカタチ
夜は、時に心細さを感じやすい時間。妊娠中や子育て中、特に夜泣きの時期が続くと、ママたちは心も体も知らず知らずのうちに疲れてしまいます。「他の家庭はどうしているのだろう」「私だけがこんなにつらいのかな」と感じる方も、きっと少なくないはずです。
そんなママたちに寄り添う夜の居場所として、2025年7月、夜間営業の子育て支援カフェ「ヨナキリウム」が誕生しました。
ヨナキリウムは「新潟市まちづくりパートナーシップ補助事業」として運営しています。場所は、新潟市西蒲区・JR巻駅前の交流拠点「マキエキマエ」。毎週水曜夜10時〜翌朝6時まで営業しています。対象は、お子さま連れのママさん、プレママさん。利用する子どもの年齢制限はありません。現時点では大人の利用者をママに限定し、安心して過ごせる環境を整えています。
コンセプトは「まるで海の中にいるような癒やしの空間で、ママが自分に戻れる夜を過ごせること」。普段とは違う空間でゆっくりとくつろいでもらえるよう、内装は夜の水族館をイメージしています。落ち着いた非日常の雰囲気の中で、心と体を休める時間を持ってほしいという願いが込められています。
ヨナキリウムを主宰する滝沢日向子さんに、なぜヨナキリウムをオープンされたのか伺いました。「この施設のモデルとなったのは、漫画『よなきごや』です。夜だけ開く少し不思議なお店で、ベビー用品がそろい、休める場所もある、夜に行き場のない子育てに苦悩する親たちが過ごせる秘密の空間。その非日常を、現実の場として形にすることで、ママたちの心のよりどころを作ることができればと思いました」

新潟県初の夜間子育て支援サービス。心落ち着く水族館のような雰囲気
気軽に、ふらっと。手ぶらで立ち寄れる充実のサービス
ヨナキリウムの利用料金は1回500円。プラス200円でドリンクバーがつくほか、室内には授乳スペースや、ゆっくり休める半個室など、ママがリラックスして過ごせる設備が整っています。ゆっくり座っておしゃべりをしたり、静かに休んだりと、その日の気分に合わせて過ごせるのも魅力です。
さらに、オムツやミルクが販売されており、手ぶらで立ち寄れる気軽さもうれしいポイント。施設を運営するマキエキマエ代表・齋藤奈月さんはこう話します。「『ちょっと気になって』とふらっと訪れるママが多く、中には育児に関するSOSが聞こえてくることも。深刻な場合は、専門機関へつなげる役割も担っています」

ママ同士で同じ思いを共有しながら、ほっと一息も
助産師・ソーシャルワーカー・先輩ママが支える“対面ならではの安心感”
ヨナキリウムでは、助産師さんやソーシャルワーカーさん、そして子育てを経験した先輩ママたちがボランティアとしてサポートに入っています。ちょっとした悩みを話すだけ、誰かと顔を合わせて言葉を交わすだけでも、心がふっと軽くなるもの。利用者さんのアンケートでは「距離があってなかなか行けない」という声もありますが、オンラインでは得られない、リアルな場だからこそ生まれる“安心感”を大切にしています。
「この場所が、子育てのしやすさや、生きやすさにつながってほしい」。そして「巻から全国へ、こうした居場所がもっと広がっていってほしい」という願いも込めて活動しているお二人。子育てにちょっと疲れた時や、一息つきたい時に立ち寄れば、気持ちが少し軽くなる。ヨナキリウムはそんなリフレッシュの場として、これからもママたちを優しく迎えてくれます。

ヨナキリウム主宰の滝沢さん(左)と、マキエキマエを運営する齋藤(右)さん
■問い合わせ先
ヨナキリウム
住所 : 新潟県新潟市西蒲区巻甲2548-1「マキエキマエ」内
営業時間 : 水曜夜10:00~翌6:00
利用料金 : 500円(ドリンクバー付きはプラス200円)
※その他物販あり(ミルク、オムツ、軽食など)。ミルクバー・オムツバーあり。
Instagram : @yonakirium
公式サイト : https://yonakirium.studio.site