
通年観光計画で中核の一つに位置づける春日山地域の春日山城跡=上越市
任期満了に伴う上越市長選(19日告示、26日投開票)の告示まで10日余りとなった。現職、元職、新人の計6人が名乗りを上げる混戦が予想される中、人口減や地域医療など、上越を取り巻く課題は多い。市長選で論戦が見込まれる、市勢の足元を見つめた。(4回続きの4)
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戦国武将の上杉謙信が居城とした上越市の春日山城跡。9月下旬、中腹にある春日山神社の駐車場には、北海道や関東など県外ナンバーの車が数台止まっていた。
市によると、春日山城跡を訪れる観光客は推計で年間20万人ほど。春日山神社の宮司、風間常樹彦(つねきひこ)さん(80)は「時季によって客足に波があり、観光客の受け皿として土台が整っていないのが現状。市には訪れた人に喜ばれる城跡の整備を、時間をかけてでも実行してほしい」と話す。

市は、春日山、高田、直江津の3地域を中心に観光地化し地域活性化を目指す「通年観光計画」に2024年度から取り組んでいる。謙信生誕500年の30年度までの7カ年で、総事業費は約50億円を見込む。
中でも...
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