10代の若さで亡くなった少年通信兵の冥福を祈った慰霊祭=13日、五泉市愛宕甲
10代の若さで亡くなった少年通信兵の冥福を祈った慰霊祭=13日、五泉市愛宕甲

 太平洋戦争中に旧村松町(五泉市)に開設された村松陸軍少年通信兵学校で学び、戦死した卒業生を追悼する慰霊祭が13日、五泉市愛宕甲の市村松武道館で行われた。卒業生の遺族らが参列し、若くして亡くなった少年らの冥福を祈った。

 学校は1943年に開設され、全国から10代の生徒が入校。少年兵の一部は南方戦線へ向かう途中、乗っていた輸送船が攻撃されて沈没する悲劇に遭い、生き残った少年兵も飢餓や自決に追い込まれた。

 70年に元生徒らによって、村松公園内に812柱をまつる慰霊碑が建立された。慰霊祭は元生徒らで営まれてきたが、2011年からは地元有志でつくる「慰霊碑を守る会」が主催している。例年、慰霊碑の前で営...

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