村松陸軍少年通信兵学校を卒業後に戦死した若者を追悼した慰霊祭＝１０月９日、五泉市愛宕甲の市村松武道館
太平洋戦争中に新潟県の旧村松町（新潟県五泉市）に開設された村松陸軍少年通信兵学校で学び、戦死した卒業生を悼む慰霊祭が１０月９日、五泉市愛宕甲の市村松武道館で行われた。卒業生の遺族らが参列し、若くして亡くなった少年たちを思い、平和の大切さをかみしめた。
学校は１９４３年に開設された。少年兵は南方戦線へ向かう途中に輸送船が攻撃されたほか、フィリピンなどで多くが亡くなった。元生徒らによって７０年に村松公園内に８１２柱をまつる慰霊碑が建立された。
慰霊祭は元生徒らで営まれてきたが、２０１１年からは地元有志でつくる「慰霊碑を守る会」が主催している。今年は約３０人が参列した。
式典に元生徒の参加はなかっ...
残り200文字（全文：500文字）
