
若くして亡くなった少年通信兵の冥福を祈った慰霊祭=五泉市愛宕甲
太平洋戦争中に旧村松町(新潟県五泉市)に開設された村松陸軍少年通信兵学校で学び、戦死した卒業生を悼む慰霊祭が、愛宕甲の村松公園で行われた。卒業生の遺族らが参列し、若くして亡くなった人たちの冥福を祈った。
学校は1943年に開設された。少年兵の一部は南方戦線へ向かう途中、乗っていた輸送船が攻撃されて沈没する悲劇に遭った。生き残った少年兵も飢餓や自決に追い込まれた。元生徒らによって70年に村松公園内に812柱をまつる慰霊碑が建立された。
慰霊祭は元生徒らで営まれてきたが、2011年からは地元有志でつくる「慰霊碑を守る会」が主催している。今年は10月14日にあり、約25人が参列した。
式典に元生徒...
残り232文字(全文:532文字)