サッカーJ1アルビレックス新潟の熱い戦いが続いています。紙面でも試合の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します。
10月18日第34節アウェー東京V戦後

監督会見のほか、DF橋本健人選手、MF奥村仁選手に話を聞きました。
◆サポーターのために勝ち点3取り続けるしかない 東京V・城福浩監督

(試合の総括をお願いします)
はい。改めて、チームが苦しい状況の中で、我々が先行して、推し続けてくれたサポーターに感謝したいなという風に思います。
残留争いっていう表現がいいかどうか分かりませんけれども、そこに巻き込まれそうな時に、彼らから得たエネルギーとか力っていうのは本当に言葉で表現できないものがあるので、これで完全に脱したわけではないですけれども、彼らへの恩返しっていうのは、勝ち点3を取り続けるしかないなという風に今日改めて思いました。
ゲームはざっくり90分で見れば60分と30分っていうような見方ができると思います。30分間ぐらいは我々の時間だったと思うし、そこで点を取れたことは大きかったと思います。
ただ、あとの60分は我々が思い描いたものとは少し違ったものになったかなと。もちろん新潟さんがコンビネーションで繋いでくることは分かっていましたけれども、我々ももう少しじれずに繋げることができたと思うし、新潟を守らせることができたと思うので、自分たちからちょっとペースを手放してしまったなっていう反省点はあります。
あとは全員で守りきるところは、今のヴェルディからするとヴェルディらしい戦い方ではありますけれども、我々の目標はもっと相手陣でサッカーをすること、押し返すこと、我々がボールを持った中で時間が推移すること。ここは諦めないでやりたいと思います。まだまだ、まだまだ途上です。個のレベルアップ、選手層の厚さ、そこを含めて勝ち点を積み上げながら取り組みたいという風に思います。
(前からボールを取りに行くのと、ブロックを引いて反発力を生かして出て行くのと、2つのやり方があると思いますが、バランスをどう考えますか)
そこはですね、そこに加えてもう1つバランスがあるのは、マイボールの時間があるかどうかなんですよ。全てリアクションであれば、これは前から奪いに行くのと、ブロックを引いて中を固めるというバランスだけでは難しいです。
プラスして、マイボールでいかに相手を動かすかっていう時間の、この3つのバランスがあって初めてバランスが取れるので、そういう意味では90分のうちの60分はマイボールの時間にするというバランスが少し欠けたなと思います。
あとの2つに関しては、今我々がやりうる中で判断を統一しましたし、彼らがやれることはやったのかなという風に思います。
(マイボールの時間については)
前半ももっと握れたと思います。多分もっと相手陣でやれたはずだし、ひょっとしたら2点目取れたかと思います。
ただ、自分たちで差し込むタイミングとか勝負球のタイミングっていうものの判断が、やはりまだ、何が相手が嫌がるのかっていうところとのすり合わせができてないというか。
ここはまだまだ未熟なんでね。自分たちでペースを握れるはずが、勝負球を出して相手にボールを渡すっていうところが、そこは前半の反省かなという風に思います。あとは、前半はほとんど問題なかったと思います。
後半に関しては、相手はリスクを犯してね、人数をかけてボールを繋いでくるので、逆に言えばチャンスなんですよね。カウンターもそうですけれども、仕留めるだけではなくて、カウンターで相手奥深くまでいって、もう1度相手陣でやり直すっていうところが、そこのサイクルになかなかならなかったのは、選手の疲労も守備でリアクションの時間も多かったのもそうですけども、ファウルも含めて、やはり前線の選手のバトンを受け渡すクオリティーとか。
守備を頑張るのは当然なので、ボールのキープを頑張るとか、ファウルをもらうだけでも全然違うんですよね。そういうところがやはりあまりにも少なすぎたので、ここはもう選手層も含めて辛抱強くやるしかないという風に思っています。
◆相手のことより、自分たちがどう向き合えるか 入江徹監督...