村松地区に掲げられた通称名を記した観光案内板=五泉市村松甲
村松地区に掲げられた通称名を記した観光案内板=五泉市村松甲

 五泉市村松地区の中心部で、歴史ある32の通称名が正式な住居表示となることが決まった。来年10月にもかつての村松藩の城下町だった風情を感じさせる「寺町」や「御徒士町(おかちまち)」などに変更される見通しだ。分かりやすい住居表示を目指し、合併前の旧村松町時代から約30年続いた議論がようやく決着した。(新発田総局・宮沢麻子)

 通称が正式な住居表示になるのは村松支所などがある約210ヘクタール約2千世帯が対象。この地域は現在、「五泉市村松甲」や「五泉市村松乙」などに番地が付く住所となっている。

 市などによると、明治期につくられた住所で、甲と乙が入り交じり、隣接する土地でも地番が連続しない場所がある。...

残り721文字(全文:1021文字)