芒種庵で開いた忘年会で食事を囲む会員ら=小千谷市塩谷
芒種庵で開いた忘年会で食事を囲む会員ら=小千谷市塩谷

 2004年の中越地震で甚大な被害が出た小千谷市の山あいにある塩谷集落で、住民やボランティアらの交流の拠点として活用されてきた古民家「芒種庵(ぼうしゅあん)」が幕を閉じた。建物は解体する。活動を続けてきた「芒種庵を創(つく)る会」は20年の歩みに一区切りを付けるが、集落での交流は継続したいとしている。

 芒種庵での最後の忘年会が25日にあり、創る会の会員ら約20人が集まって食事を囲んだ。「本当にいろんなことをしたなあ」。壁一面に貼られた記念写真を見つめ、思い出に浸った。

 21年前の中越地震で被災した塩谷集落は、多くの住民が平場へ移転した。05年から、住民有志やボランティアらが集落の古民家を修復。...

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