視覚障害者用の音響装置が新設された横断歩道の信号機。県警に設置を訴えた神原聡太さん(中央)=新潟市中央区紫竹山6
視覚障害者用の音響装置が新設された横断歩道の信号機。県警に設置を訴えた神原聡太さん(中央)=新潟市中央区紫竹山6

 新潟市中央区の市道・弁天線にある横断歩道の信号機に、「ピヨピヨ」と鳥のさえずりで青信号を知らせる視覚障害者用の音響装置が10月、新設された。この交差点付近は片側3車線で車の交通量が多く、視覚障害者から設置を求める切実な声が上がっていた。

 設置場所は紫竹山地内で、JR新潟駅から直線で1・7キロ程の交差点。近くの開志専門職大学1年生で、全盲の神原聡太さん(19)=阿賀野市=らが通学の際に横断歩道を安全に渡ることが難しいと県警などに訴えていた。

 神原さんは2度の脳腫瘍を乗り越えたが、今年の夏ごろに視力を失った。当初は落ち込んだものの、今は友人の力を借りながら大学でビジネスなどを学んでいる。友人2人...

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