寄付された着物や浴衣を活用し、布草履を作るボランティア=田上町原ケ崎新田
寄付された着物や浴衣を活用し、布草履を作るボランティア=田上町原ケ崎新田

 障害者支援の一環として、田上町で地域のボランティアが手仕事で作っている布製の草履が評判だ。丈夫で履き心地がいいとして、20年以上、地元の人らに愛用されてきた。一方で作り手が高齢化し、後継者の育成が課題になっている。

 「障害者ふれあいセンターやすらぎの家」(原ケ崎新田)では2003年の開設以来、布草履を作っている。現在は、町障がい者支援センターでボランティアに参加する70〜80代の5人ほどが作業の中心を担う。当初から関わる男性(87)は「利用者の力にもなりたいし、自分の健康のためにも続けている」と控え目に話す。

 布草履の材料には、寄付された浴衣や着物を活用する。支援センターの利用者が布地の下準...

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