
薬物検査で使用されるキット
近年、大学スポーツ界で大麻所持など違法薬物問題が続いている。警察庁の2024年の調査で、大麻を使うきっかけは6割以上が「誘われて」。寮という一種の閉鎖空間で薬物が広がる傾向があり、拓殖大レスリング部が民間検査を活用するなど、自主的に対策へ乗り出す動きも出てきた。
レスリング部員21人は9月に大麻や覚醒剤などの使用を判別する尿検査を受け、25分足らずで終了。五輪に3大会連続出場した高谷惣亮監督(36)は、交流サイト(SNS)などで簡単に薬物に接触できる状況を案じ「選手の安全を守り、抑止力にもなる」と狙いを説明した。自身が目の前で結果を直接確認し「学生に不安な時間を与えることもない」。1年生の谷...
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