
古い建物が残るイタリア・ペンネの町並み=10月(共同)
先進国で日本に次ぎ高齢化が進むイタリアで、地方自治体が外国人移住者の呼び込みに力を入れている。歴史的な町並みや自然といった観光資源をPRし、空き家を1ユーロ(約179円)で提供する。成功事例もあるものの、実際の購入には高額な改築費やアクセスの悪さなど「落とし穴」も潜む。人口減少や過疎化対策に妙手はない。日本と同様、自治体の試行錯誤が続く。
「改修すれば十分に住める」。10月上旬に人口約1万2千人のイタリア中部ペンネを訪れると、市幹部が築200年以上の2階建ての物件を案内しながら説明した。中心部には古い町並みが残り、住めば「中世にタイムスリップした気分が味わえる」と売り込む。
ペンネは2022...
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