「豪華浪曲大会」に出演する天中軒雲月さん(前列中央)ら。後列左は実行委員長の玉川太福さん
「豪華浪曲大会」に出演する天中軒雲月さん(前列中央)ら。後列左は実行委員長の玉川太福さん

 日本浪曲協会による年に1度の祭典「豪華浪曲大会」が11月28日、東京・日本橋公会堂で開かれる。「一期一芸」と銘打って、東西の浪曲師が腕を競う。昨年、京山幸枝若さんが初めて人間国宝となり、勢いに乗る浪曲界。例年にない工夫をこらしたという実行委員長の玉川太福さん=新潟市出身=は「この日しか出会えない一期一会の芸を披露する」と意気込む。

 昼の部は、玉川奈々福さんと春野恵子さんが掛け合いで「瞼(まぶた)の母」を口演。さらに天中軒雲月さんと幸枝若さんという東西両巨匠の対談の後は、雲月さんが「瑤泉院・涙の南部坂」、幸枝若さんが「左甚五郎伝」より一席で、それぞれ浪曲の神髄を見せる。

 夜の部は、東西の若手が真剣勝負。...

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