
食事を楽しむ永峰玲子さんと長女(永峰さん提供)
食べ物をのみ込むのが難しい「嚥下障害」は、高齢者に限らず、脳性まひや早産などの子どもにも起こる。誤嚥や窒息のリスクに配慮し、子どもでも使えるリハビリ装置や嚥下食の開発が進んでいる。一方で社会の認知度は低く、外出にはハードルも。当事者の親たちは「理解が広がってほしい」と訴える。
「プチプチと音がして本当に食べているみたい!」。相模原市で8月に開かれた疑似咀嚼装置の体験会。「数の子」を試した同市の中学2年塩野響也さん(14)は目を輝かせ、熱心に「もぐもぐ」と口を動かしていた。のどの機能が弱く、普段の食事は流動食を胃に直接送る胃ろうから。母麻美さん(49)は「咀嚼も食感も初めての体験。これを機に食...
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