
松陰神社を訪れた日韓の高校生。右奥は「東北アジア歴史財団」の朴漢ミン研究委員=10月、山口県萩市
韓国政府傘下の「東北アジア歴史財団」が日本に高校生を派遣し、各地の生徒と交流する事業を進めている。歴史をテーマに盛り込むのが特徴で、10月には山口県で日韓の高校生が幕末の思想家、吉田松陰ゆかりの松陰神社や、戦時中に朝鮮人が犠牲となった海底炭鉱「長生炭鉱」を回った。歴史認識の差を縮め、異なる視点に目を向けるきっかけづくりを目指す。
「ここから輩出された伊藤博文たちは韓国を植民地にすると政治的に決定した」。萩市の松陰神社の境内には松下村塾が残る。財団の朴漢ミン研究委員(43)が萩光塩学院高(萩市)と南星女子高(韓国・釜山)の生徒たちに解説した。
韓国では初代韓国統監を務めた伊藤博文は「侵略の主導...
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