アイシンが開発しているペロブスカイト太陽電池のモジュール(アイシン提供)
アイシンが開発しているペロブスカイト太陽電池のモジュール(アイシン提供)

 新潟市が、東京大先端科学技術研究センター(東大先端研)と、次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池(PSC)」の普及に向けた連携協定を締結することが3日、分かった。PSCは日本発の脱炭素技術で、主原料のヨウ素を産出する新潟の「地の利」を生かし、課題とされる降雪地域での普及モデル構築を目指すとみられる。締結式は22日に行われる。

 PSCは、フィルムのように薄く、軽く、曲がる特長を持つ。従来のシリコン製パネルでは設置が困難だった建物の外壁や、耐荷重の少ない屋根、窓ガラスにも設置が可能。曇りや屋内などの弱い光でも発電効率が高いとされ、冬の日照時間が短い新潟の気候に適している。外壁への垂直設置で積雪の影響を受けにくい利点もあるという。

 協定には...

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