開発した商品を持つ黒須充春さん。「新商品を製造できる機械を探し歩きました」と話す=東京都中央区の明治本社
 開発した商品を持つ黒須充春さん。「新商品を製造できる機械を探し歩きました」と話す=東京都中央区の明治本社
 明治の「生のときしっとりミルク」
 取材に応じる黒須充春さん=東京都中央区の明治本社

 カカオとミルクを混ぜ合わせて、やわらかいのにゆっくり溶ける独特の生食感を実現した明治の菓子「生のときしっとりミルク」が人気となっている。関東、中部、関西で売り出したところすぐに売り切れたため、2026年1月に全国に販路を拡大。水分含有率が業界団体の規定に該当せず、チョコを名乗れない。【共同通信=浜谷栄彦記者】

 生チョコは一般的に賞味期限が短く、冷蔵保存が必要だ。開発した明治の黒須充春(くろす・みつはる)さんは「より多くの人に食感を楽しんでほしいと考え(28度以下で)常温保存できる商品にした」と語る。4枚入り、市場想定価格は356円。

 全国チョコレート業公正取引協議会は水分含有率3%以下をチョ...

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