衆院選が27日公示され、県内でも論戦が始まった。各区で激戦が予想される中で、県内5選挙区では19人が第一声で、経済政策や少子高齢化対策などについて熱弁を振るった。厳冬下で候補者の訴えが有権者に届くか注目される。

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(各区をタップ・クリックするとジャンプできる。候補者の掲載は上から届け出順。年齢は2月8日現在。中道は中道改革連合。維新は日本維新の会。国民は国民民主)

新潟1区

◆西村智奈美さん(59) 中道・前職

 中道改革連合前職の西村智奈美さん(59)は、新潟市中央区のJR新潟駅前で集まった支援者らの前で第一声を上げ、「政権選択の選択肢としてもらい、地域からの声がより一層国会に届く政治を実行したい」と訴えた。

 低中所得層に向けた給付付き税額控除制度の導入など、社会保障の拡充を主張した。物価高対策として「慎重に財源を見つけながら食料品の物価を下げる」と述べ、農家への直接所得補償の導入にも言及。自民党の派閥裏金問題は「まだ終わっていない」と追及を続ける姿勢を強調した。

【略歴】党役員(立憲民主党幹事長代行、党県連代表、衆院法務委員長)新潟大大学院修了。新潟市中央区。衆院7期。 

◆内山航さん (44) 自民・新人

 自民党新人の内山航さん(44)は、新潟市中央区の白山神社で出陣式後、古町十字路で第一声。支援者らを前に「東京の一極集中に反撃するチャンスがこの選挙だ。皆さんの一票を託していただきたい」と声を張り上げた。

 JR新潟駅のほか港や空港があり、世界遺産を抱える新潟1区について「さらに魅力を高めるには市、県、国がしっかりタッグを組まなければいけない」とし、連携を強調。「新潟1区で勝てば、新しい新潟を皆さんと一緒につくっていける。最後までご支援をお願いします」と呼びかけた。 

【略歴】党1区支部長(新潟市議、新聞販売店従業員、参院議員秘書、会社員)新潟大卒。新潟市中央区。 

◆小池幸夫さん(53)参政・新人

 参政党新人の小池幸夫さん(53)は、新潟市中央区の新潟伊勢丹前で支持者らを前にマイクを握った。これまでの政治は国民のためではなく、特定の団体や企業のための政治だったと指摘し、「参政党は特定の団体から企業献金をもらわない。忖度(そんたく)なしで何でも言える」と力を込めた。

 減税と積極財政に取り組むほか、少子化対策や外国人施策などを訴えた。佐渡市で農業を営む経歴に触れ、1次産業だけでは生計が成り立たないと主張。「まずは農家を守るため、所得補償や公務員化を進めていきたい」と声を上げた。 

【略歴】運動教室代表、党1区国政改革委員。相川高卒、日本工学院八王子専門学校中退。佐渡市。 

◆伊藤和成さん(47)維新・新人

 日本維新の会新人の伊藤和成さん(47)は、新潟市中央区の護国神社で支援者らを前にマイクを握り、「新潟の地位をもっと日本の中で押し上げていく。日本は東京に全ての物が集まり過ぎている。国を守るため新潟をもっと活用すべきだ」と力を込めた。

 首都直下型地震を想定して副首都の必要性を挙げ、「新潟は広い平野があり、食べ物がとれ、水も豊富だ。国際空港があり、新幹線で首都と2時間で直結している」と新潟市の優位性を強調。「ここにつくるのが一番望ましい。新潟が潤うことになる」と訴えた。 

【略歴】党1区支部長、新聞販売店従業員(参院議員秘書、会社員)長岡工業高専中退、中央大卒。新潟市東区。 

◆中村岳夫さん(50)共産・新人

 共産党新人の中村岳夫さん(50)は、新潟市中央区の新潟伊勢丹前で、集まった支援者らの前で第一声。物価高を上回る賃上げ実現を訴えたほか、「消費税減税こそ全ての国民に対する物価高対策だ。大企業や大金持ちへの優遇をやめて財源にする。共産党が伸びてこそ減税が実現できる」と支持拡大を求めた。

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働については「今や自民、維新や中道、参政も原発推進。原発ゼロの実現には共産党の議席が必要」と強調。ほかに選択的夫婦別姓、憲法9条を生かした平和外交の実現を呼びかけた。 

【略歴】党新潟地区委員会国政対策委員長(下越病院入院医事課長)新大大学院修了。新潟市東区。 

新潟2区

◆平井恵里子さん (47)参政・新人

 参政党新人の平井恵里子さん(47)は、新潟市西区のイオン新潟青山店の前で買い物客らを前に第一声。「消費税は一律廃止。(納付している)中小企業を苦しめる悪税だ」と力を込め、時限的な減税や品目別の廃止を主張する他党との差をアピールした。

 昨年の党勢拡大に触れ、「国民目線だから支持された。生活に困ったことがない人は困っている人の気持ちは分からない」と既存政党を批判。投票率70%以上を目指し、「投票を諦めれば、子や孫の代にしわ寄せが行く。選挙で生活が変わることを示す」と語った。 

【略歴】党2区国政改革委員、保険会社社員。新潟職業能力開発短期大学校卒。三条市。 

◆金井典子さん(50) 維新・新人

 日本維新の会新人の金井典子さん(50)は、新潟市西区のアピタ新潟西店前で第一声。食品消費税の0%、社会保険料引き下げを争点に挙げ、「政権与党としてスピード感を持ち、全力で戦う」と訴えた。

 中高生の息子2人がいる母として子育て環境の整備にも注力するとし、「中学校の部活動の重要性を訴えたい。部活動の地域移行は課題が山積みだ」と指摘。保護者の協力に頼らざるを得ない現状や、活動場所がないことなどを課題に挙げた。「会社員、妻、母親として声を届けられるよう走り抜けたい」と述べた。 

【略歴】党2区支部長、保険会社社員(衆院議員秘書)新潟ファッションビジネス専門学校卒。新潟市西区。 

◆国定勇人さん(53) 自民・前職

 自民党前職の国定勇人さん(53)は、三条市須頃1の選挙事務所前で第一声。「最大の争点は高市早苗政権を維持し前に進ませていくのか、再び停滞の『失われた30年』を積み重ねていくのかだ」と訴えた。

 物価高対策や、2年間に限った食料品の消費税率ゼロについても語った。産業の成長については、三条市の企業が航空分野の部品を製造していることなどに言及した。「私たち自身が努力をし続けることがしっかりと報われる。こうした高市政権を信じていただき、一緒になって進めていただきたい」と述べた。 

【略歴】党2区支部長(国土交通・内閣府・復興政務官、三条市長)一橋大卒。三条市。衆院2期。 

◆菊田真紀子さん(56)中道・前職

 中道改革連合前職の菊田真紀子さん(56)は、燕市東太田の選挙事務所前で第一声を上げた。「8期23年間、いただいた絆、信頼を胸に刻み全力で戦い抜く」と意気込んだ。

 「自分ファーストではなく、物価高で苦しむ生活者に届く政治を実現したい」と強調。食料品の消費税ゼロに加え、社会保険料の負担軽減や賃上げ支援、物価高に見合う年金を守ることを掲げた。教育の無償化拡大、農家の戸別所得補償制度にも言及した。「身勝手な大義なき解散総選挙。雪国の意地と誇りをぜひ託してほしい」と呼びかけた。 

【略歴】党副代表(立憲民主党常任幹事会議長、外務政務官、加茂市議)加茂高卒。三条市。衆院8期。 

新潟3区

◆佐久間慶子さん(41)参政・新人

 参政党新人の佐久間慶子さん(41)は、新発田市諏訪町1の街頭で「新人らしく元気よく頑張っていきたい」と、第一声のマイクを握った。党の政策を中心に「訴えたいことは減税と移民の問題、食料問題」とし、「減税をしっかりやっていく」と力を込めた。

 外国人政策について「われわれは排外主義ではないが、無秩序な受け入れには警鐘を鳴らす」と強調。第1次産業従事者の所得安定策などにも触れた。「皆さんの声を聞きながら地域で求められているものを感じながら党の政策を訴えていく」と語った。 

【略歴】党3区国政改革委員、自営業(不動産会社、建築会社勤務)。日建工科専門学校卒。胎内市。 

◆黒岩宇洋さん (59)中道・前職

 中道改革連合前職の黒岩宇洋さん(59)は、新発田市中央町2の事務所前に集まった支援者らを前に「無責任な政治で生まれた大きな格差を埋めていく。最も家計を直撃する食料品の消費税を0%にすることが目玉政策だ」と、第一声を上げた。

 除雪の労力や費用負担の大きい豪雪地帯の住民に対し、1人当たり10万円を支給する「雪国給付金」制度の創設を訴えた上で「何としても地方への積極財政を推し進め、3区の有権者の暮らし、北国の生活を支えていくことを約束する」と強調した。 

【略歴】党役員(立憲民主党国対委員長代理、法務政務官)東大中退。新発田市。参院1期、衆院4期。 

◆斎藤洋明さん(49)自民・前職

 自民党前職の斎藤洋明さん(49)は、新発田市諏訪町1の諏訪神社で第一声。「状況は決して楽なものではない。しかし、前回衆院選挙ほどの大逆風でもない」と緊張した面持ちで声を上げた。

 日本で初めて女性で首相に就任した高市早苗首相をはじめ、自民党は変わりつつあると強調。物価高に苦しむ国民の負担軽減を進める必要があるとした上で「法案や予算を実現するために、高市総理、そして私に力を与えてほしい。この選挙に勝てば新しい制度、仕組み、予算、法律を作ることができる」と訴えた。

【略歴】党3区支部長(衆院文部科学委員長、財務副大臣)神戸大大学院修了。村上市。衆院5期。 

新潟4区

◆鷲尾英一郎さん (49)自民・元職

 自民党元職の鷲尾英一郎さん(49)はアオーレ長岡前で第一声に臨み、「危機管理への投資や成長投資を進めていかないといけない」と声を張り上げた。

 選挙の争点を「高市政権を存続させるかどうか」と強調。ガソリン税の暫定税率廃止など、政府の物価高対策を列挙し、「物価高と賃上げのスピードの違いを政策で埋めていく」と力を込めた。安全性が確認された原発は活用し、「地元の不安に対応していくことも極めて大事だ」と話した。「政策の推進力のために、高市政権に、私に力を頂きたい」と結んだ。 

【略歴】党4区支部長、公認会計士(党国対副委員長、外務副大臣)東大卒。長岡市。衆院6期。 

◆米山隆一さん(58) 中道・前職

 中道改革連合前職の米山隆一さん(58)はアオーレ長岡前で第一声を上げた。物価高を止めなければいけないと訴え、「政府と日銀の政策協定を修正し、無駄なばらまきはやめて持続可能な財政運営にすることが、本当の物価高対策だ」と主張した。

 全ての世代が安心できる社会保障制度づくりについても言及。保険組合は業種ごとに違いがあるとして、「保険組合を1個にする。そこが責任を持って、各都道府県に人口割りで同じように医師を配置する。そうすれば病院は黒字にできる」と強調した。 

【略歴】党4区総支部長、医師、弁護士(立民県連幹事長、知事、医療法人理事長)東大卒。長岡市。衆院2期。 

◆野村泰暉さん(27) 国民・新人

 国民民主党新人の野村泰暉さん(27)は、長岡市日赤町2のスーパーの前で第一声を上げた。「給料が上がったとしても、社会保険料の負担が重く、手取りが増えたことを実感できない」と指摘し、社会保険料の軽減などで現役世代の負担を減らすと訴えた。

 起業や起業支援に取り組んだ経験を、社会全体の課題解決にも役立てたいとアピールし、「どうやったら良くなるのか、どうしたら課題が解決するのか、その視点を持って国政に挑みたい」と強調。「新潟と日本の将来は絶対に良くなるし、良くできる」と述べた。 

【略歴】党県連政策委員、起業支援会社社長(精密部品加工会社社員)立命館大大学院修了。長岡市。 

◆大矢寿乃さん(46)参政・新人

 参政党新人の大矢寿乃さん(46)は、長岡市堀金1のスーパーの前で最初の街頭演説。「物価高で生活が苦しくなっている。参政党は段階的な消費税廃止を掲げている」とアピールした。移民政策について「ヨーロッパでは移民が入り過ぎて、その国の人がつらい思いをしている」とし「子や孫が安心して暮らせる日本をつくりたい」と訴えた。

 エネルギー政策では、環境破壊につながるとして風力発電の推進を批判し、再エネ賦課金の廃止を主張。「日本の未来のために投票に行ってほしい」と呼びかけた。 

【略歴】党4区国政改革委員、介護福祉士(パート従業員)新潟産業大付属高卒。柏崎市。 

新潟5区

◆梅谷守さん(52)中道・前職

 中道改革連合前職の梅谷守さん(52)は、上越市木田2のバッティングドームホワイトウェーブで第一声を上げた。「物価高、経済対策に取り組み、暮らしを守る。食料品消費税の恒久的ゼロを実現し、庶民にお金が行き届く生活者ファーストの積極財政や、中小企業の賃上げ支援を進めていく」と訴えた。

 子育て・教育予算の倍増や、教育と給食費の無償化など少子化対策にも触れ「人づくりこそ国づくりだ。この地域に暮らし続けたいという人を増やし、子どもたちの未来を輝かせたい」と強調した。 

【略歴】党役員(立憲民主党国対副委員長、県議、国会議員政策秘書、会社員)早大卒。上越市。衆院2期。 

◆高野直行さん (48)参政・新人

 参政党新人の高野直行さん(48)は上越市本町5のあすとぴあ高田前で第一声。子育て環境や教育環境の改善を訴え「皆さんと一緒に考え、行動し、日本を変えていきたい」と力を込めた。

 PTA会長や民生委員を長年務め、多くの子どもたちや保護者と関わってきた経験を紹介し、「お金も時間も精神的にも余裕がない保護者とたくさん話をしてきた。まずここを救わないといけない」と強調。党が公約に掲げる、15歳以下の子ども1人当たり毎月10万円を給付する政策をアピールした。 

【略歴】会社員(西能生地区活性化協議会副会長、糸魚川市PTA連絡協議会会長)糸魚川商工高卒。糸魚川市。 

◆高鳥修一さん(65)自民・元職

 自民党元職の高鳥修一さん(65)は上越市西城町3のデュオ・セレッソで第一声を行い、「最重要の争点は高市内閣の承認だ。首相の掲げる『責任ある積極財政』で、世の中はガラリと変わる。若い人たちが希望を持てる社会をつくりたい。今度こそ絶対に負けられない」と声を張り上げた。

 比例代表の北陸信越ブロックで名簿登載順位が13位となったことにも触れ、「驚いたが泣き言を言っても仕方がない。選挙区で信任を得て帰ってこい、という激励のメッセージと思っている」と決意を語った。 

【略歴】党5区支部長(党県連会長、党政調会長代理、農林水産副大臣、会社員)早大卒。上越市。衆院5期。