
世界保健機関(WHO)のロゴ=2025年1月、スイス・ジュネーブのWHO本部(ロイター=共同)
世界の公衆衛生を「資金、人材、情報」面で主導してきた米国が世界保健機関(WHO)から脱退したと一方的に発表した。国境を越えた協力態勢の構築が不可欠な感染症対策や保健施策は岐路に立たされる。米国は気候変動対策を含む多くの国際機関や枠組みからも離脱する方向で、穴を埋めるように中国が役割拡大を狙う。
▽損失
「米国よりはるかに人口の多い国が、われわれより払う金額が少ない」。米厚生省高官は22日、WHOへの資金的貢献が小さいと中国に批判の矛先を向けた。
WHOによると、義務的な負担金の割合は人口約3億3千万人の米国が22%で、14億人を超える中国は15%余り。各国の金額は国内総生産(GDP)などを基...
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