
中満泉さん
カナダのカーニー首相が今年1月、スイスの世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で行った演説が反響を呼んでいる。カーニー氏は15分強の演説を自ら執筆したとされ、その中でフィンランドのストゥブ大統領の提唱する「価値に基づく現実主義」を引用した。
そのストゥブ氏は、米外交誌フォーリン・アフェアーズ1~2月号に「西洋の最後の機会」という論文を発表している。
両氏とも、超大国が国際秩序を崩壊させる行動を繰り返す現実を直視。短期的利益のために超大国に迎合し、圧力をやり過ごして秩序の回復を待ち、「安全を買う」ことを期待するのはもはや不可能であると説く。
この現実の下、食料などの供給網で戦略的自...
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